まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。
先週に引き続き、豊前市の伝承を追った今回のジモプチトリップ。今回の目的地は「池尾池」という場所です。
※ライターは新型コロナウィルス感染症予防に配慮した上で取材しています。
※ソーシャルディスタンスを保ち、感染リスクに配慮しながらお出かけください。
アクセス
今回の伝承が残る池尾池は現在もその名が残る場所。豊前市ホームページの伝承を紹介するページでも「豊前市大西」にある、との記載があるので、その情報を元に調べてみるとすぐに見つけることができました。
豊前市のバイパス上の豊前警察署がある交差点を山側へ進んで行くと行きやすいようです。
池尾池の伝承とは?
バイパスから山手に進んでいくと、右手に(写真左のスペース)池の入り口を発見しました。
この入り口のところに車を4〜5台ほど停められそうなスペースがありました。
こちらはバス釣りの名所にもなっているようで、ライターが行った時には既に車が2台ほど停まっていました。
こちら、池尾池ですが、このような伝承が残っています。
—————————————————————-
その昔、この土地の百姓たちは領主の命令で溜池を造ることになった。
溜池造りは大変だったが、日照りによる水不足に苦しんできた百姓たちは頑張って2年かけて池尾池を完成させた。
しかし、その年は春から雨が続いており、せっかく造った池の土手は崩壊してしまい、何度修繕しても失敗して、なかなか完成できなかった。
困った村人たちは話し合って人柱を立てることにした。くじで人柱を決めたところ、啓衛門という百姓がくじを当てた。
この一部始終を柱の影で聞いていた啓衛門の娘のおくらは、自分が人柱になると申し出た。啓衛門は反対したが、結局はおくらが人柱になることになった。
おくらが人柱になった後、土手の修繕は驚くほど早く進み、無事に池は完成した。
百姓たちは池のほとりに御堂を建てて、おくらを祀った。
——————————————————————
人柱になった娘のおくら。人柱の話は健気な娘の話が多いですね。実際はどうなのかはもう分かりませんが、もし身近な人や自分がそんなことになったら…なんて想像すると、ライターなら発狂しそうです。それでも人柱にならざるを得ない時代…切ないですね…。
豊前市のホームページによると、この祠は今でも存在し、田植え時期には守り神としてお参りする人が多々いるんだとか。
いざ
では早速池へ行ってみましょう。
この池は道からは池が見えないので、通りすがりの人だとこの池の存在すらも気付かない人が多いのではないでしょうか。
駐車したスペースから少し奥へ行くと池が見えてきました。
雨上がりだから…
少し道の跡がありましたが、雨上がりだったこともあり、草が伸び切っていました。
しかし、草が全く生えていないところがあるところをみると、普段は地域の方が丁寧に手入れされているんだろうな、ということが分かります。
美景観
ふと池の方を見てみると…広い!美しい‼︎
想像以上に池は広く、水面に反射する空がまた綺麗です。空も広く、別世界のようです。
ゴムボートで釣りをしている釣り人までいました。それだけの広さがあるということですね。
よく百姓たちはこの池を2年で造りあげたな…と感心もしてしまいます。全部手作業ですよ⁈伝承通りに造られたものだったとしたらすごくないですか?
あれは!
薄ら残る道筋を辿ってしばらく進んでいくと、それらしきものを発見!
御堂
こちらがおくらを祀った御堂です。
おくらが亡き後、父親の啓衛門はここでしばしば佇んでいたとか。切ないお話ですね。
あなたが知っている地元のプチトリップスポットを募集しています。件名に「プチトリップ」と入れてyosaroh.zimosh@gmail.comまで詳細をお送りください。
店舗名 | 池尾池(池尾池のおくらさん) |
---|---|
住所 | 〒828-0064 福岡県豊前市大西 |
内容は2024年04月16日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
Yosaroh
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。