参拝の証に頂ける御朱印。それぞれの神社仏閣によってオリジナリティーに溢れています。NOASエリアではどんな御朱印が頂けるのでしょうか。それぞれの神社仏閣の魅力と御朱印情報をお届けします。(※不定期連載)
今回ご紹介するのは宇佐神宮六郷満山(ろくごうまんざん)霊場第12番札所である「椿光寺(しゅんこうじ)」です。
※ライターは新型コロナウィルス感染症予防に配慮した上で取材しています。
※ソーシャルディスタンスを保ち、感染リスクに配慮しながらお出かけください。
駐車場
昭和の町入り口から真玉海岸方面へ車を走らせていき、ラーメン屋さんが左に見えたら次の交差点を右へ進んでいくと、豊後高田市の下黒土地区に着きます。
ひたすら真っ直ぐ進んでいくと見えるのが「椿光寺」の看板です。
この看板の近くにあるのが写真の御堂。こちらが駐車場です。
参道
先ほどの駐車場の横にあるこちらの参道を進んでいきます。
椿光寺へ!
大きな弘法大師さまが見えたら、そこが椿光寺です。
椿光寺は天台宗のお寺で、御本尊に薬師如来、そして弘法大師をお祀りしています。
御住職にお話を伺うと、以前はこの辺り一体の管理をされていたそうですが、現在はこちらの境内内と先ほどの駐車場が椿光寺の管轄地ということでした。
御堂の中を拝見
こちらが椿光寺の御堂です。
よくよく奥の方を見るとたくさんの仏像が!!実はこのたくさんの仏像たちは信者の方々からお供えされたものだそうです。御堂の中だけでも100体以上はあり、中に入りきれないため、外にも安置されているんだとか。
そして豊後高田市にある、こちらのお寺。なんと中津にも縁があるんですよ。
みなさま、中津市の旧寿屋跡地(現在はドラッグストア)から道を挟んで向かい側のコンビニ横に小さな御堂があるのをご存知でしょうか。
実はそちらの御堂、なかなか椿光寺へお参りできない人のために、と現在の御住職のお爺さまが、弘法大師さまを分家したものなんだそうです。
一言で分家、と言っても、四国の霊場に赴き、その砂を持ち帰り、御堂に備える、といった立派な分家の御堂です。その縁で、中津、そして豊前からもたくさんの参拝者の方がいらっしゃるそうですよ。
実はたまたまこちらのお寺と出会い、取材をさせて頂いた今回の御朱印コレクション。お話を聞けば聞くほど、何かに導かれたような気がしてなりません。これもご縁ですね。
心の拠り所
こちらの椿光寺は人々の心の拠り所として信者の方々から愛されています。こちらのお寺は普段私たちの身近にある檀家さんのシステムのお寺とは異なり、檀家さんがいないお寺で、参拝者の方々の事は信者さんと呼ばれています。
健康祈願や受験の合格祈願など、心配事や人生の節目など様々なご祈祷をして頂けます。
一般的なご祈祷が書かれたものが写真のリストなのですが、その中に普段あまり聞かない「星祭」。一体星祭とは何なのでしょうか。響きは楽しそうです。
御住職に聞いてみると、星祭とは「厄払い」のことなんだそうです。なるほど!
お守り
こちらではお守りを頂くこともできます。
こちらのお守りは厄除と開運のお守りで、自分の干支を守護とするもの(御志納金¥500/税込)。
大師入り指輪(御志納金¥500/税込)
そしてこちらは弘法大師が刻印されている指輪型の開運、厄除のお守りです。
護摩木(御志納金¥500/税込)
こちらのお寺では御住職が26年間、駐車場にある開運不動の御堂前で毎年4月29日に護摩焚きと火渡りをしているのですが、こちらはその際にお願い事と名前を書いて護摩焚きをしてもらうための護摩木。
この護摩焚きでは、古いお札や御幣、お守りなどを燃やして供養してくれます。
そして、その後行われる火渡りはオススメの行事で一般の方も渡ることができるそう。足の裏がピリピリするのがツボを刺激していいんだとか。
鬼が仏になった里「国東・くにさき」朱印帳(御志納金¥1700/税込)
こちらは国東がモチーフの御朱印帳。
よくよく見ると透けて鬼や仏像が見えています!表紙がシンプルで落ち着いているのも素敵なのですが、透けて見える国東名物の鬼や仏像が可愛らしい!これは女性の心をくすぐるデザインなのではないでしょうか。
なんでしょうか
そして場所は変わり、本堂横の大師堂へ案内してもらいました。
こちらは何だかわかりますか?
こちらは本四国霊場八十八ヶ所御砂踏所。実はこちらの板、一枚一枚に四国の霊場から頂いてきた砂が埋まっているんです。この板で作られた道を踏みしめながら歩くことで、四国霊場巡りをしたことと同じことになる、というわけです。
こちらの砂は信者の方が何回も四国へ行き、寄付してもらったものだそうです。とても貴重で思いがこもっていますよね。
耶馬渓の弘法寺が始めた耶馬渓新四国八十八ヶ所霊場巡りも実際に四国で砂を貰って、少しずつ弘法大師をこちらに分家したんだそう。なんとこちら椿光寺の御住職も昔、同行したんだそうですよ。
分家といえば
つまり四国霊場から分家されているこちらの札所なのですが、御住職から興味深いお話を聞くことができました。
四国霊場でみんながお参りするのが、病などを治してくれると言われる弘法大師。300年程前に疫病が流行り、みんな四国へお参りに行きたかったものの、体力の問題だったりで勿論全員が行けるわけではなかったんだそう。そこで弘法大師が分家として祀られていたこちらのお寺でみんなお参りをしたそうですよ。(※この札所は近年のものです。)
興味深いのはここから。以前、こちらのお寺で管理されていた(今は管轄外)御堂では大正3年から戦前に髪の毛がお供えものとして祀られるようになったそう。
昔、女性の黒髪はとても重要な意味を持っていたそう。つまり、弘法大師さまに疫病から救ってもらったお礼(祈願成就のお礼)として大切な髪の毛を捧げていたんだそうです。
こういった歴史を知るとまた興味深く面白いですね。
一代守本尊
こちらの仏様たち…。
実はそれぞれ干支に属しています。つまり、自分の生まれ年で守り本尊が違う、ということ。
是非、一度訪れて自分の守り本尊にお参りしてくださいね。
威厳のある後ろ姿
なんだか可愛らしくもあり、威厳さえも感じるこちらのお地蔵さま。
延命(ながいき)地蔵さまです。自分の悪い所や痛いところなどをさするとよいのだそう。
しかし、このお地蔵さま、めちゃくちゃ美しいんですよ!いきますよ!!!
ほら!
すごく穏やかで綺麗なお顔をしていらっしゃるんです。
水掛け地蔵さま
こちらは水掛け地蔵さま。
御住職曰く、四国霊場での修行においても水は生命の源で非常に大切なもの。それでこちらに水掛け地蔵がある、とのことでした。
御住職は毎日お水を掛け、お参りし、お水を頂いているそうですよ。
大師堂の上には
大師堂から外にでると、階段からあの大きな弘法大師さまと水子地蔵さまに会うことができます。
是非ご自分の足で上って、見て感じてみてください。
御朱印(税込¥300)
こちらが椿光寺の御朱印。
書かれている字は「医王殿」。
医王殿とは薬師如来を御本尊として祀っている御堂のことなんだそうです。
そして実は御朱印だけなら御住職がいない時でも頂けるそう。
本堂の前に箱が置いてあるので、その箱の中に御朱印の御志納金を入れ、書き置きの御朱印を自分でもらって帰ることができます。
お守りやご祈祷を御希望の方は電話をしてから行くと安心ですよ。
店舗名 | 椿光寺(しゅんこうじ) |
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住所 | 〒872-1103 大分県豊後高田市黒土1131 |
電話番号 | 0978−53ー5221 |
営業時間 | ※電話予約がおすすめ |
内容は2024年04月16日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
Yosaroh
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