ジモプチトリップvol.201 美しい造形を誇る 塔ノ御堂国東塔と塔ノ御堂板碑【豊後高田市】
公開日:2023年11月04日 (更新日:2024年04月17日)
ライター:Yosaroh
まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。
豊後高田市のとある山道にある今回のスポット。市指定と県指定の有形文化財である2つの史跡が静かに存在しています。
ナビがおすすめ
県道34号線を市街地方面から国東方面へ走らせます。河内大橋の交差点を左折し道なりに進みます。すると左手に「塔ノ御堂板碑」の案内板が見えてきます。
土地勘がないと少し分かりにくいので、ここは素直にナビで行くのがおすすめです。
入口
入口に到着しました。入口横には
「文化財みんなで守れば生る価値」
という文字が。大事にされていることが窺えますね。
いざ
入口から足を進めると、竹林に囲まれた石段がありました。
上りやすい
山中に位置する史跡の石段は、少しぐらつきがあったり、でこぼこしていたり、が多いのですが、こちらの石段はご覧の様にしっかりしていました。
到着
頂上に到着。正面には御堂があります。御堂も気になりますが、今回の目的は国東塔と板碑。では探してみましょう。
発見
きょろきょろと辺りを見回すと…すんなりと発見しました。向かって左手に揃って鎮座しています。
手前が国東塔で、奥が板碑です。
塔ノ御堂国東塔
まずは手前にある塔ノ御堂国東塔(とうのみどうくにさきとう)から見てみましょう。
豊後高田市のホームページによると、国東塔とは蓮華座という台座が組み込まれたものなのだそう。塔身は縦長で、国東半島独自のものであるそうですよ。また、国東塔は生前供養や繁栄を願うもの、など墓以外の目的で制作されたものも多いのだとか。長い年月をかけて存在しているこの国東塔は歴史的にも文化的にも貴重なものであるそうです。
仏様
では塔身をもっとよくみてみましょう。
豊後高田市の文化財を紹介する、ぶんごたかだ文化財ライブラリーvol.5 豊後高田の国東塔によると、こちらの国東塔には四方に釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来、観音菩薩が刻まれているそう。塔身だけではなく、台座の部分の細工も細かく制作されています。
近くで見ると顔の表情もわかりますよね。てっぺんの部分の相輪や、屋根の様な部分の笠は欠損してしまっているそうですが、全体的にとても美しい作りです。
塔ノ御堂板碑
そして国東塔より奥にあるのがこちらの県指定有形文化財である塔ノ御堂板碑(とうのみどういたび)です。
梵字
板碑には梵字が刻まれていますね。一番上のせり出した部分に刻まれた文字は金剛界大日如来を表しているのだそう。そして正面の一番大きな文字が千手観音、小さく右に観世音菩薩、左に勢至菩薩を意味するのだとか。
御堂へ
そして最後に御堂へ。鍵は開いており、片方の観音扉が開く様になっていました。中にはお地蔵様が。お地蔵様の顔の造形もとても美しく、自然に手を合わせたくなりました。
みなさんも一度こちらで造形の美しさに触れてみませんか。
店舗名 | 塔ノ御堂国東塔・塔ノ御堂御堂板碑 |
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住所 | 〒879-0613 大分県大分県豊後高田市小田原 |
内容は2024年04月17日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
Yosaroh
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