まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。
今回ライターが向かったのは中津市田尻にある加茂神社。ジモプチvol.73では菅公が暴風に襲われ現在の犬丸の地に船を寄せたことが分かりました。
が!更にこの加茂神社にも不思議な共通点があるものがあるそうで…。
(ジモプチトリップvol.73身近すぎて気付かない?!菅公御着船旧跡 https://zimosh.com/feature/Yosaroh20210117)
※ライターは新型コロナウィルス感染症予防に配慮した上で取材しています。
※ソーシャルディスタンスを保ち、感染リスクに配慮しながらお出かけください。
住宅街方面から
目的地の加茂神社へはgoogleナビで産業道路上(県道23号線)の田尻の交差点から住宅街を経由して行くのがオススメです。大新田の海岸経由でも行くことができるのですがあまり道が良くありません。
住宅街も離合が難しいほど狭猪で通行に注意しながら進んで行くと…神社を発見!あまりこのような立地の神社に来たことがなかったので新鮮です。
ご覧のように車が通れるようになっているので敷地内に駐車させてもらいました。
(※道は悪いですが、左手の道をずっと進むと大新田の海岸に出ます。)
あれは?
広々とした境内。ふと右手を見ると今回の目的のものらしき石碑を発見!
万葉歌碑
こちらが今回の目的の「万葉歌碑」です。
実は、犬丸天満宮にあったパンフレットには他にも記載があり、その中にこの万葉歌碑についての記述もあったんです。
結論を言えば、「菅公とは関係がない」のですが、そこには不思議な接点が…。
こちらの万葉歌碑の歌を詠んだのは当時、朝鮮の新羅への使節団として派遣された安倍継麻呂(あべのつぐまろ)率いる遺神羅使(けんしらぎし)一行なのだとか。
件の資料によると、万葉集の15巻は大方彼らが詠んだ歌で占められており、彼らの歌から旅路の様子が垣間見えるのだそう。
和歌の意味と菅公との共通点
犬丸天満宮の資料にはこの和歌の意味も書かれていました。
「海の沖で灯を点して漁をしている舟よ、もっと明るく灯を点して欲しい。大和の国を見たいから。」
当時は現在とは違い、過酷な旅路であることがこの歌からも分かりますね。なんだか胸が痛くなります。この万葉歌碑自体は近年のもののようですが、和歌は当時のもの。安倍氏一行も山口県防府市沖で嵐により漂流して現在の中津市田尻付近にあった「分間(わくま)の浦」に漂着したそうです。また、今の田尻の海岸沿いの松林は当時海で、分間の浦はもっと山寄りに位置していたのだとか。
では一体何が菅公と共通しているのか…。菅公とこの安倍氏一行が漂流したことはもう皆さんお分かりですね。そう。ジモプチvol.73と読み比べていただけると分かりやすいと思うのですが、この二方、不思議なことに漂着したルートがほぼ同じだったそうなんです。
一見なんの変哲もなさそうな石碑ですが、内情を知ると興味深いですね。
神社巡り
さて。せっかく神社に来たので恒例の御手水チェックを。
こちらの神社の御手水はとても興味深い!井戸を自分で組み上げるスタイルのようです。
井戸って不思議なもので、なんだか興味をそそりませんか?真っ先に汲み上げてみたライターです…。
色味
あまりこのように色味がかった無人の神社を見ない気がするのですが、こちらの神社は綺麗なグリーンの彩色に彫りのデザインなんかもすごく手が混んでいるような気がします。美しいですね。
無人でありながら無人の気配ではないと言いましょうか。きっと手入れがきちんとされているということもあるのでしょう。
隠れ?〇〇発見!
ふと上を見ると…隠れ?♡発見!
ちょっと特した気分です。おおっ!なんて言いながらはしゃいでいたら、ちょうどお散歩中だったご近所の方がプチ情報を教えてくれました。
なんと、この加茂神社、京都の加茂神社を模して建てられているんですって!
説明板チェック
そして神社の説明板をチェックすると、なんと神社の向かって左側に
・伊勢宮があり天照大御神を祀り
・稲荷社があり保食の神(五穀の神)を祀り
・道祖神祠があり猿田彦之命(道案内の神)を祀る
とありました。これはお参りしたい!と意気込んで左手に行ったものの、柵があり、あまり良く見えませんでした。隙間から見てみたところ、道祖神の祠らしきものが確認できましたが、他の社は分かりませんでした。
そしてこの記事を執筆中、不思議なことが…。もっと正面よりの写真が撮れていたのですが、なぜかどうしてもアップができず…。この写真にするとすんなりアップすることができました。神様は写真を嫌うとも聞きます。シャッターがおりないとかトラブルがあった際にはやめた方がいい、との話も聞いたことがあるので、きっと正面よりは掲載NGなのでしょう。思わぬところで校正が入りました。
こちらの不思議で歴史的な話も興味深い神社にみなさんも訪れてみては。
あなたが知っている地元のプチトリップスポットを募集しています。件名に「プチトリップ」と入れてyosaroh.zimosh@gmail.comまで詳細をお寄せください。
店舗名 | 加茂神社(万葉歌碑) |
---|---|
住所 | 〒879-0123 大分県中津市田尻3017 |
内容は2024年04月15日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
Yosaroh
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。