まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。
今回ライターが向かったのは耶馬渓の青の洞門から程近い、福岡県上毛町のとある地区。
ここには上毛町でありながら「耶馬渓駅」があるのだそう。
手元にあった情報は「有野」という地名だけでしたが、意外とすんなりと発見することができました。
駅名標
近付いた先にある駅名標にはしっかりと「耶馬渓駅」と刻まれていました。こちらが宇島鉄道の最終駅です。宇島駅からこちらの駅まで鉄道が通っていたことを知っていますか。
当時の駅名で、
宇島→千束→塔田→黒土→広瀬橋→安雲→光林寺→友枝→下唐原→中唐原→上唐原→百留→原井→鮎返→耶馬渓
を走っていたそうです。
駅名標の下の案内板によると、この宇島鉄道が株式会社として設立されたのは京築の有志によるもので、建設は明治当時の日田鉄道株式会社の関係者だったそうです。
運行当時、この鉄道は耶馬渓と日田の紹介と共に観光客の誘致と特産品の運送、そして関西からの日用品や海産物を配送もしていたんだとか。
後に耶馬渓鉄道が山国川に橋を架けることに反対して橋の建設は中止になることに。路線を延長して中津駅までのアクセスができるようになった耶馬渓鉄道の方が利便性が良くなったため、観光客や特産品の運送も耶馬渓鉄道が担うことになったとか。
そして経営悪化により、宇島鉄道は昭和11年、わずか23年の歴史に幕を閉じた、という歴史があるそうです。
観光しやすい
先ほどの案内板の説明もそうでしたが、こちらの駅には各所に案内板が置かれているので、さほど鉄道の知識がない方にも観光しやすい場所になっていました。
こちらの建物は駅舎跡。見た感じは現代風の公民館といった風合いですが、壁、窓、床は改装されているものの、その他の基本的な構造は昔のままなんだそうですよ。
ランプ室跡
次に案内板にて導かれたのがランプ室(照明用の油の収納庫)とトイレ跡。
正確な位置はよく分かりませんでしたが二つの内の一つがランプ室、もう一つがトイレという二択です。
勘ですが、おそらくこちらがランプ室…。
トイレ跡
そして必然的にこちらが(おそらく)トイレ跡です。
ホーム跡
最後の案内板がライターを連れて行ってくれたのが駅のホーム跡です。
駅舎跡裏にあたる場所にあるのですが、周りに地域の方の畑らしきものもあるので荒らさないように気をつけて…。
分かりますでしょうか。結構きれいに残ってますよね。
案内板には当時のホームから見える景色の想像図が描かれていました。
早速ホームに立ってみましょう。
今の景色
こちらが今のホーム跡から見える景色です。
案内板にあった想像図と比べて眺めるとなんだかロマンを感じますね。
無性にホーム跡から敬礼をしたくなったライターでした。
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内容は2024年04月17日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
Yosaroh
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