まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。
耶馬渓城井エリアスペシャル第3弾となる今回、ライターが訪れたのは姫塚。耶馬渓を通る際に案内板を見かけた人もいるのではないでしょうか。
案内板
耶馬渓の212号線を日田方面に走らせていると、耶馬渓戸原地区で右手に現れる案内板。こちらが目印です。
鳥居が
案内板を曲がるとそこには神社と思しき鳥居が。
こちらに駐車させてもらって、以降は徒歩で姫塚を探すことに。
奥へ
今回の耶馬渓城井エリアの取材においてお話を聞かせて頂いた、平田城跡保存会会長、そして久福寺の管理もされている緑さん。
緑さんの情報によると、姫塚は
宇都宮家が中津の赤壁で有名な合元寺(ごうがんじ)で討たれた時に、宇都宮の女性たち(侍女)がこの耶馬渓城井地区に宇都宮が建てた専光寺(せんこうじ)という寺を目指して逃げてきた。
しかし、現在の姫塚に来た辺りで斬り殺されてしまった。当時の地区の人々はこの女性たちを可哀想に思い、ここ姫塚に侍女達を埋葬し、魂を近くのお宮に祀った。
という悲しい話があるそうな。
緑さんから、姫塚は川の横だという話を聞いていたので、取り敢えず川のほうに向かってみることに。
どこ?
しかし、川まで辿りついても周りは見渡す限りの畑と田んぼ…。
一体どこに塚はあるのか!
行き詰まったライターは緑さんの話を思い返すことに。
宇都宮の侍女たちは川の辺りまできて追手に追いつかれて斬り殺された。
うん、案内板のことを考えても間違いなくこの辺りのはず…。周囲を見回すライター。
ん?!みなさん、見えますでしょうか!なにやらあぜ道を進んだ先に棒のようなものが見えます!
ん?
近付けば近付くほどに姫塚のような気がしてきます。
しかも、あぜ道とはいえ、道が整備されている!これは見つけちゃったのか?!
ビンゴ
やっと見つけました。
この姫塚、一見地味にも見えますが、市指定の史跡なんだそうです。
中津市街地付近の赤壁から、ここ耶馬渓の城井地区まで、当時の移動手段を考えるとかなり険しい道のりだったことは容易に想像できます。さぞかし無念だったことでしょう。
ストーリーを知り、この場所を見つめてみるとまた違った見方になりますね。
侍女たちの魂はどこに眠る?
さて。この宇都宮の侍女たちの魂は御霊神社に眠るとされているとか。
ライターが駐車させてもらった神社の鳥居をみてみると…
御霊神社‼︎
しかし、緑さん情報によると、侍女たちの魂が眠る場所はここではない、とのことだったんです。
キーワードは、
・この場所から近い神社だが、この姫塚の前の神社ではない
・体のどこかにいいとされる御利益のある神社
とのことでした。この情報をもってしても、実際の魂が眠る場所の検討がつかなかったライター。
しかし、奇跡は起こったのです。
御霊もみじの神社
ジモッシュ!webの読者さまなら
ん?なんか見たことある!
と思っていただきたいこのワンショット。実は行ってきたシリーズの記事でライターが1ヶ月ほど前にレポさせてもらった御霊もみじの頂上にある八坂神社という神社なんです。たまたまこの姫塚取材の直後に訪れていました。
御霊神社じゃないじゃん。
と思った方。そう思いますよね。よくこの神社を見て頂きたい。神社が2つ入ってるんですよ。
そして、この八坂神社は耳の神様としても知られています。
ビンゴ!その2
2つのうち、向かって右側の神社の名前をよく見て頂きたい…。
御霊八幡宮
これはもうビンゴでしょう!後々、御霊もみじの案内板にても宇都宮家の侍女たちとの関連性が確認できたので、ここで間違いないようです。
NOASエリアに住んでいる方で同じ様なルーツの方は結構いるのではないかと思いますが、ライターの母方の祖父は宇都宮家の家臣の血筋で(薄くなっているでしょうがつまりライターも)、なんだか運命的な感じがしなくもない思いに駆られました。
耶馬渓城井地区スペシャル、3回に渡り、お話を聞かせて頂いた緑さん、ありがとうございました。
ひとつの場所だけだと一見なにもないように見えますが、他の場所との関連性を知ると昔の人の息吹を感じる、そんな思いを抱いた今回のジモプチトリップ。みなさんも昔の人の息吹を感じに訪れてみてはいかがでしょうか。
あなたが知っている地元のプチトリップスポットを募集しています。件名に「プチトリップ」と入れてyosaroh.zimosh@gmail.comまで詳細をお送りください。
内容は2024年04月17日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
Yosaroh
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。