今回、ライターが訪れたのはスイカの元生産者のトモさん。かつて中津市定留地区はNOASエリアの中でもスイカの名産地だったそうです。トモさんもそこでスイカを栽培し、出荷していました。
そんなプロフェッショナルなトモさんが教えてくれたのが、なんともユニークな家庭菜園向けの収穫方法です。
まずは準備をしよう
トモさんが栽培しているのは家庭の冷蔵庫にも納まりのよい、マダーボールという種類の小玉スイカです。スイカの苗を植えた後、実が子供の拳くらいの大きさに成長したら収穫までのカウントダウンの開始です。
同じ色付きのテープを巻いた棒を拳大の実がなっているところの土に刺して目印にしていきます。トモさん曰く、この収穫方法が一番収穫も早く、より確実であるとのこと。
新しい実がなったら1週間ごと、全部で5回ほどこの作業を繰り返して、収穫までに熟れ具合の目安を見ていきます。目印の棒は5種類用意して、見分けが付くようにします。
温度
スイカは大体25~30日で熟れるそうですが、トモさん曰く、ここで非常に大切なポイントがあるそうです。
甘くて美味しいスイカの収穫目安は栽培の累計温度が800~900℃であること!これは目安なので暑い日が続けば1日平均30℃で計算していけばよいとのことです。逆に雨が続けば気温が下がりがちになるので収穫までの日数は少し延びるとのこと。累計温度が800~900℃になったら、スイカを1週間に1回試し切りをして熟れ具合をチェックします。
なるほど!ただ闇雲に中身をチェックするのではなく、狙いうちで調べるので無駄が少なくてすみますね。
大きいスイカの期間は1週間ほど、累計温度は100℃程多めになるそうなので注意してください。
注意点
美味しいスイカを収穫する為に、栽培時に注意しておくべきことがある、とトモさん。
スイカは乾燥に強いため、マルチビニールを張って栽培し、植える時と、雨が降らない場合は植えてから2~3週間の内に2回程度水やりをするのみで、あとは水をやらない方がよいそうです。また、化学肥料は使用せず、鶏糞や牛糞などの堆肥を使うと味がよくなるとか。土質も味に関して非常に重要で赤土と粘土質の土が最も適しており、黒土は適していないということです。
いかがでしたでしょうか。今夏、スイカを栽培している方は是非試してみてくださいね。
内容は2024年04月18日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
Yosaroh
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