ジモプチトリップvol.66 古(いにしえ)の結界 東の大鳥居(一の鳥居)跡【豊前市】
公開日:2020年11月26日 (更新日:2024年04月18日)
ライター:Yosaroh
まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。
今回久しぶりに訪れたのは豊前市。求菩提山にほど近い地区、鳥井畑にその名所はありました。
※ライターは新型コロナウィルス感染症予防に配慮した上で取材しています。
※ソーシャルディスタンスを保ち、感染リスクに配慮しながらお出かけください。
鳥井畑地区へ
バイパスを中津方面から豊前へ進み、左手にローソンのある千束の交差点を山手へ曲がります。ひたすら道なりに進んで行くと、求菩提山近くの鳥井畑地区に着きます。
休憩所は公民館の隣にあるので、不安な方は鳥井畑の公民館をナビで設定してから向かうとスムーズです。休憩所には4〜5台ほど駐車できます。
あなたは!!
駐車場から歩いて少し来た道を戻ります。
少し歩くと、何やらモニュメントの様なものが見えてきました。神楽など、「鬼」が有名な豊前市。モニュメントらしきものの上部には角らしきものが見えます。
鬼かな?
なんてドキドキしながら近づいてみると…。
あ…あなたは!!!!
豊前市の有名ゆるキャラの「くぼてんくん」では!!鬼の角に見えたのはくぼてんくんの口ばしでした。豊前市は鬼だけでなく、修験道でも有名なので、言わばくぼてんくんは豊前市の顔!!天狗なのにキュートです。余談ですが、くぼてんくんの彼女のきょうこちゃんは先日お誕生日を迎えられたそうです。
そして、このモニュメントと思っていたものは「鳥井畑ふれあい広場」の看板でありました。細かいところにもキャラクターが付いているのってなんだかほっこりして嬉しいですね。
目的地へ
更にほんの少し歩くと、今回の目的地に到着!
一体何の名所なのか?と思った人も多いはず。実はこちら、「東の大鳥居(一の鳥居)跡」と呼ばれる名所なんです。
東の大鳥居とは?
名前だけ言われても、よほどの歴史好きでなくてはピンとこないですよね。
ご説明いたしましょう。説明板によると、
かつて求菩提山では山頂を中心に結界という定義があったそうで、外から中心に向かって順に「六峰(ろっぽう)」「四至(しいし)」「東西大鳥居」「構(構い)」「山門(さんもん)」「第二鳥居」「第三鳥居」、と7段階の結界があったんだとか。
そして、ここにあった東の大鳥居は3番目の結界ではあったものの、山の入り口の意味合いで規制はそんなになかったそうです。ちなみにこちらの地区、「鳥井畑(とりいはた)」は鳥居の傍(傍)が由来なのだとか。興味深いですね。
鳥居の痕跡を探そう
更に説明板によると、鳥居の本体は昭和30年頃に求菩提山の山門下に移築し、現在は台座が残っている、とあることから、十分にかつての痕跡を探ることは可能なわけですよ。
一体どこに鳥居の足跡はあるのか?!この狛犬がヒントになるのでしょうか。
よくよくみると、説明板の側には狛犬が1体…。
向かいには
狛犬は2体で1組。ということはもう1体はどこに?
あたりを見渡してみるとありました!道路の向かい側にもう1体。
鳥居があった場所
普通、鳥居の足元に狛犬がそれぞれ鎮座していますよね?
ということは今で言うと、この道路を跨いで鳥居があったということになります。
台座
そしてこちらが鳥居の台座。
てっきり御手水の様なものとばかり思い込んでましたが、鳥居をはめる台座なわけですから、この様な形状なのも頷けます。
反対側の台座は狛犬横のお堂の横にありました。
この連載を通していつも思いますが謂れ(いわれ)を知らなかったら「ただの変哲もない物」だとスルーしてしまいそうですが、その物の過去を知ることで物そのものや過去の人たちの息吹を感じる気がします。まるでモノクロから色彩豊かな景色に変わった様な不思議な感覚とでも言いましょうか。そう考えるとNOASエリアは色々な過去の宝物で溢れていますね。
近くには
そして駐車場前の下り坂を下って行くと、大きな水車小屋を見ることもできますよ。この水車へと続く道は「ふれあいの道」と呼ばれているそうで、のんびり散歩をしたい人にはぴったりです。
水車は巻き込み事故を防ぐために2m以内には近づかない様に、との注意書きがありました。あまり近づかずに傍から見るだけでも水車の力強い迫力と水の流れの癒しを感じることができますよ。
また、国重要文化的景観になっている求菩提の農村景観にはこちらの鳥井畑地区も含まれています。流石に真上から、とは言いませんがそれでも十分に美しい景観を望むことができます。
最後に
全てを堪能して、さぁ帰路へ…と思ったらお寺にある大きな大仏様発見!何気に見ていたところ、お寺の掲示板が目に入りました。
た…竹原ピストル!!!
まさかの竹原ピストルでした。あの無骨だけれども男らしい歌声とストレートな歌詞が脳内再生されて心に沁みます。私も私なりの花を咲かせていきたいと思います。
あなたが知っている地元のプチトリップスポットを募集しています。件名に「プチトリップ」と入れてyosaroh.zimosh@gmail.comまで詳細をお寄せください。
店舗名 | 東の大鳥居(一の鳥居)跡 |
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住所 | 〒828-0085 福岡県豊前市鳥井畑 |
内容は2024年04月18日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
Yosaroh
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