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ジモプチトリップvol.56 絶景とお地蔵さま 尾曲疣取地蔵尊/須磨の景【中津市山国町】

公開日:2020年09月17日 (更新日:2024年04月16日)

ライター:Yosaroh

まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。

今回ライターが訪れたのは中津市山国町草本。猿飛千壺峡横穴群がある同地区ですが、更に英彦山方面へ車を走らせると見えてくるのが今回のスポット、尾曲疣取地蔵尊(おまがりいぼとりじぞうそん)と須磨の景です。

※ライターは新型コロナウィルス感染症予防に配慮した上で取材しています。
※ソーシャルディスタンスを保ち、感染リスクに配慮しながらお出かけください。

看板が目印

猿飛千壺峡横穴群のある国道500号線を更に英彦山方面へ車を走らせると見えてくるのが2つの看板。

1つ目は右手に見える「尾曲疣取地蔵尊」の看板で、2つ目は左手に見えるグリーンの色味が目を引く「須磨の景」の看板です。

地蔵尊の看板よりも須磨の景の看板の方が目立つので、こちらを目印にした方が迷いにくいかもしれません。

須磨の景の看板側はご覧の通りの広さで、駐車も楽々でしたよ。

階段を上ろう

地蔵尊の看板の横の階段を上ると境内に辿り着きます。

少し苔むした雰囲気は神聖な雰囲気を醸し出しています。こざっぱりと丁寧に手入れされていて、地域の人に愛された場所であるのが伺えますね。

こちらの地区に伝わる地蔵尊の謂れはこうなんだそうです。

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昔々、信心深いお婆さんが宿を求めて訪ねてきた若い僧侶を快く招き入れた。

僧侶はお礼に石で作った手水鉢(ちょうずばち)をお婆さんに残した。お婆さんの手にはたくさんの疣(いぼ)があったが、僧侶が残した手紙の通りに手水鉢に水を張り、使っていたところ、お婆さんの手にあった数多の疣は無くなっていた。

この地区の人はこの僧侶こそ地蔵菩薩だったのに違いない、と御堂を建て、手水鉢と共に菩薩像を祀った。

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こちらの話は地区の方々に口伝で伝わったものなのだそう。こちらのお地蔵さまは耶馬溪の中でも数少ないお地蔵さまのひとつなんだとか。そして、この辺り一帯は「地蔵堂」と呼ばれているのだそうです。地域の方々との密接な関係が分かる話ですね。

拝観させていただきましょう

こちらがメインの御堂のお地蔵さま。

歴史を感じます。

伝承の手水鉢

そしてこちらが伝承に残る手水鉢。

ゴツゴツした感じから手彫りというのが伝わってきますね。しっかり水も溜まる深さです。

伝承を知ると興味深いですね。

小さな御堂

本堂の横には小さな御堂がありました。こちらには地蔵菩薩が祀られているとのこと。

説明板によると、なんと地蔵菩薩は救世主がいなかった56億7千万年の暗黒時代に民衆を救済し、地獄を救う仏という位置付けなんだとか!

億とか千万とか単位がすごい!この世にそんな暗黒時代があったとは…。

そして、ご利益としては、

・即佛縁(佛縁/ぶつえん→仏様との間に結ばれる縁)

・悪夢退散

・豊作

・家内安全

・長寿

…など、たくさんありました。

須磨の景

そして気になる「須磨の景」を求めて駐車した場所へ戻ってみました。

どこだ、どこだ?と探して、地蔵尊の方を振り返ると…

!!!!

まさかの展望台兼任。

…いざ、再び地蔵尊へ!

展望台からの景色

こちらが展望台からの景色。

肉眼で見ると、目が痛くなるほど壮大な景色で心が癒されます。

しかし、この景色で合っているのかがよく分かりません。

え?

すると、ちょうどいいタイミングで、須磨の景の説明板を発見しました。

大正時代に書かれたものの写しの様ですが、須磨の景が須磨の渓になっていますね。

「景色」から「渓谷」だと意味合いが変わってきます。要は紅葉の名勝地であるとのこと。

しかし、最後に気になる説明が…。

「川姫の棲む蛇淵といふ。」

…。川姫といえば、目が合えば生気を吸い取られる…妖怪じゃないか…。

NOASエリアの名所を巡るこの連載。鬼の伝承が残る名所は数あれど、妖怪がこの様な形で出てきたのは初ではないでしょうか。

なんとも興味深い、須磨の渓…。

神戸の景色?

最後に、駐車場から英彦山方面を眺めた景色がこちら。

神戸にも須磨という名が付く山があるそうで、ライターの知り合いは、

「山の景色の雰囲気が似てる気がするし、名前も同じだから、そこからだったりして。」

なんて言ってましたが、真相は謎のまま。

しかし、説明板の通り、紅葉の景色は絶景であることは間違いないのではないでしょうか。もうすぐ紅葉の季節がやってくるので、リフレッシュに訪れてみては。

あなたが知っている地元のプチトリップスポットを募集しています。件名に「プチトリップ」と入れてyosaroh.zimosh@gmail.comまで詳細をお寄せください。

店舗名 尾曲疣取地蔵尊(おまがりいぼとりじぞうそん)/須磨の景
住所
〒871-0702 大分県中津市山国町草本

内容は2024年04月16日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

アバター

Yosaroh

コーヒー、洋楽、美味しいもの…etc…が大好きな多趣味の飽き性。 気になったら気が済むまでとことんのめり込むタイプ。 本人は石橋を叩き割るほどの堅実家のつもりだが、周囲からはおかしな自由人と思われがちなのがちょっぴり悩み。 WEBライティング実務士の資格保有。

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