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ジモプチトリップvol.26 城跡が語るストーリー 平田城跡【中津市耶馬渓町】

公開日:2019年12月05日 (更新日:2024年04月17日)

ライター:Yosaroh

まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。

今回訪れたのは耶馬渓の212号線からも見える平田城跡。白地に黒で描かれた旗がとても目立つので目にした方も多いと思います。一体どんな場所なのでしょうか。

駐車場

212号線を日田方面に走っていると右手に見える白い旗。この旗、もしくは「平田城跡」の案内板を目印にすると簡単に目的地に着くことができます。

駐車場は9台と身体障害者用スペースが一台分あります。駐車場横にはトイレも完備されています。

分かれ道

駐車場から案内板に従って小道を真っ直ぐに進んで行くと、分かれ道が。

ご近所の方曰く、車でも城跡に行ける、との事でした。真っ直ぐが車用、左に曲がると歩道、のようです。ライターはここで左へ。

整備された道

黙々と歩いていくもなかなか城跡らしきものは見当たらず。道は整備されていてとても歩きやすい!

旗が道の正しさ教えてくれるのが何とも心強い感じがします。

新たな案内板が

突如道端に現れた案内板には

黒田時代の石垣

の文字が。

ここからではよく見えない
…。ちょっと頑張って背伸びしてみましょう。

これが石垣

よいしょっ‼︎

見えますでしょうか?歩道からは高さがあるので目視できるのはこれくらいでしたが、これが黒田時代の石垣のようです。

もうすぐ頂上

石垣からほどなくして辿り着いたのはこちら。

頂上までもうすぐといった感じです。この階段は新しい感じがしますね。

頂上にはもっと城っぽい何かがあるのでしょうか?期待に胸が膨らみます。

ん?

頂上に辿り着くと、見えたのは慰霊碑とこちらの東屋。城っぽいものは確認できません。

こちらにある案内板で地図を確認し、一周してみるものの、駐車場への道に戻るのみで地図上の平田城跡で行けるのはこの頂上のみのよう。

むむっ!これはご近所の方に聞いてみるしかない!

ということで、ご近所のタクシー会社の方々のお力を借りて、平田城跡保存会会長の緑秀夫(みどりひでお)さんからお話を聞くことができました。

なぜ今3分の1しか見られないのか?

緑さんによると、この平田城は800年前に源の部下の宇都宮家が作った山城であるそう。

ここ平田城より日田よりにある長岩城。この長岩城を黒田藩に攻められた際に、平田城も攻め取られたそうで、平田の城主である野仲氏を根絶やしにするために黒田が敷地と人数を3倍にしたとのこと。

つまり、地図上の赤い所が元々の平田城の敷地で、あとは黒田が増やした敷地…。

つまり、今現在見ることが出来るのは正真正銘元々の平田城の敷地跡、ということなのです。

また、中津市に残された資料によれば平田城、野仲氏が滅んだのは1589年。大友氏が野仲氏の圧迫に耐えきれず豊臣氏に懇願し、豊臣氏が黒田氏に命令して城を落とさせた、という流れがあるそうです。

平田城跡はなぜ貴重なのか?

しかし、みなさんご覧の通り、今の平田城跡にあるのは東屋と慰霊碑。では一体何が貴重なのでしょうか。

緑さん曰く、平田城に関する建築物で今残っているのが石垣なんだそう。この石垣は中津城と同じ年代。つまり黒田氏が中津城を建てた時の石垣と同じ、ということなんだそうです。平田城は石垣で有名であるので、この石垣自体が平田城跡の顔、ということなんですね。

写真は別角度から撮った石垣。こう聞くと感慨深い…。

広場から奥

頂上の広場から少し奥へ進むと「耶馬渓新四国第八十四番礼所」と書かれた場所が。

緑さんからの情報によると、こちらは耶馬渓の弘法寺が始めた耶馬渓新四国八十八ヶ所霊場巡りの霊場のうちのひとつということです。

通りすがりのようなものですが、一応参拝させて頂きました。

あとの3分の2は…

霊場をそのまま道なりに行くと、最初にあった分かれ道の車道の方の道となり、そのまま駐車場へ帰ることができます。

しかし、今現在見ることができない黒田氏が広げた敷地は一体どうなっているのでしょうか。

これも緑さんに聞いてみると、今は山林になっているそうです。

頂上の東屋には平田城跡のパンフレットも置いてあるそうなので是非一度行ってみてくださいね。

さて。実はこの平田城がある耶馬渓城井エリアは専門家から見ると文化財の宝庫と言われるほどの土地なのだとか。緑さんより耳よりなタレコミを頂いたので次回から2週、耶馬渓城井エリアスペシャルでお届けしたいと思います。

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内容は2024年04月17日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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