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豊前市「森林セラピー・求菩提山登山コース(個別ver.)」を体験してきました【体験編】後編

公開日:2021年12月07日 (更新日:2024年04月13日)

ライター:ぶぜんノート

こんにちは、ぶぜんノートです。

前回の記事では豊前市が主催する森林セラピー「求菩提山周回コース」の前半、登山口から頂上までお伝えしました。

この記事では求菩提山登山の頂上から、登りとは違う道で駐車場に戻りつくまで詳しくレポートしていきます。

森林セラピーや低山登山に興味をお持ちの方はぜひご覧ください。

> レポート前編の記事はこちらから

> 準備や申込について詳しくはこちらから

案内してくれた人

前回の記事でもご紹介しましたが、あらためてこちらでもご紹介します。

今回の森林セラピーを案内してくれたのは、豊前市役所商工観光課のセラピー担当者のお二人です。

セラピー担当になって7年目の大友さんと、今年から担当になった安枝さん。

お二人とも、子供の頃から求菩提山に登っていたそうです。

(通常は別にガイドの方が同行)

豊前市森林セラピー・求菩提山周回コースおさらい

豊前市のホームページによると「獅子の口、腰掛け地蔵、求菩提山のパワースポットをめぐるコース」です。

セラピーが始まる前に、ガイドさん手描きという地図をいただきました。

座主坊園地駐車場から中宮、求菩提山の山頂に登って、ぐるっと降りて駐車場に戻るコースです。

この記事では山頂からぐるっと山を周りながら降りていく様子をお伝えします。

(前半は駐車場から鬼の石段850段を登って頂上までをお伝えしました)

山頂付近の「辰の口」からは温かい蒸気

それでは山頂から登りとは違うルートで降りて行きます。

落ち葉が積もったふかふか道を降りていくと

「温かい空気が出るんですよ」と案内されました。

大きな岩と岩の隙間から温かい空気が出ていました。

北九州市のノンフィクション作家、桟 比呂子(かけはし ひろこ)さんの著書「求菩提山 私の修験ロード」によると

「冬は暖かく、夏は冷たい風が吹く。辰の口は求菩提山が火山であった証」と書かれていました。

山の中には「結界石」

ふかふかの落ち葉の道を歩いていくと、変わった形の石が出てきます。

邪悪なものや修行を邪魔するものを防ぎ止める印として置かれたものと言われている「結界石」です。

せっかくなので、ここでもポーズをとお願いしてみました。

「結界石で?」

ここでもいい笑顔をいただきました。

看板があり道が分かりやすい

求菩提山の登山道は方向指示の看板がちゃんとあり、迷いにくくなっています。

ハートの形の木の穴、松ぼっくり…森を楽しむ

落ち葉の道を歩いていると

「確かこのあたり…ありました」

豊前市役所の大友さんと安枝さんが指差す先には。

木の根っこ部分にハートの穴がありました。

「こういうのを見つけるのも楽しいですよね」

ハートの穴を見たり、他にも松ぼっくりに触れてみたり。

五感で感じて心身を癒す、森林セラピーらしさも味わえます。

景色が変わり、いよいよ五窟へ

求菩提山周回コースの後半見どころである、五窟を巡ります。

窟は山伏にとって、修行をしたり、祈りを捧げたり、摘み取ったお茶を干す作業場として、とても大切な場だったようです。

求菩提山の南側にある犬ヶ岳に向かって、「大日窟」「普賢窟」「多聞窟」「吉祥窟」「阿弥陀窟」の順に並んでいます。

平安時代に作られた木造大日如来坐像が祀られていた大日窟

大日窟です。

求菩提資料館に展示されている「金剛界大日如来像」が元々祀られていました。

梵音と言われる不思議な音がする普賢窟(胎蔵窟)

少し急な斜面を歩いたら普賢窟です。

国宝に指定された「銅板法華経」が発見された場所です。

> 銅板法華経について詳しくはこちらから

「ここ、変わった音がするんですよ」

ウォーンという低い音がしました。

これは岩の中を地下水が流れる音で、山伏は「梵音」と呼んでいたそうです。

毘沙門天(夫)が祀られた多聞窟、その次に吉祥天(妻)が祀られた吉祥窟

「毘沙門天と吉祥天は夫婦なんですよ」

だから仲良く隣に祀られているのでしょうか。

吉祥窟からも法華経の軸が入れられた「経筒」が発見されたそうです。

阿弥陀窟

五窟最後は「阿弥陀窟」です。

ここには南北朝から室町初期の作と言われる自然の石を使った石碑が祀られていました。

求菩提資料館に展示されています。

かつて雪を固めて作られた氷室

五窟のエリアを抜けたら「氷室」が現れました。

かつて求菩提山に降る雪を固めて氷が作られ、保存された場所です。

夏場には藩主に献上されたり、村人に売られていたそうです。

スタート地点へ

氷室を見て、ゆっくりスタート地点の座主坊園地駐車場に戻ります。

10時から山を登り出して、2時間30分ほどでした。

おわりに・感想

以上、豊前市が主催する森林セラピー「求菩提山周回コース」のレポートです。

山の空気を吸い込みながら、見て触れて、風の音や水の音に癒される森林セラピーの良さはもちろんのこと。

体への負担はそこまでなくても、十分低山登山の達成感も味わうことができました。

森林セラピー担当7年目の大友さんは

「何度登ってもその度に違う楽しさを感じる山」

1年目の安枝さんは

「もう、目に入るもの何でも『すごい!』って写真撮っています」

低山登山をよくする方にも、低山登山を始めたいけど、周りには登山をしている人がいない方にもおすすめだと思います。

登山が終われば麓の温泉サウナ(求菩提温泉 ト仙の郷)に、美味しいお蕎麦や地元食材グルメもあわせて楽しめます。

気になる方は、ぜひ豊前市役所にお問合せを。

個別の申込なら年中受付。おすすめのお店も教えてもらえますよ。

☆ 問い合わせ先:豊前市役所 商工観光課地域資源活用係
代表電話:0979-82-1111

関連リンク

> 豊前市「森林セラピー・求菩提山登山コース(個別ver.)」を体験してきました【申込・準備編】

>豊前市「森林セラピー・求菩提山登山コース(個別ver.)」を体験してきました【体験編】前編

豊前市役所公式ホームページ・森林セラピー

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豊前市森林セラピーinstagram

ぶぜんノート

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フリーランスの広報支援・Webライターです。
大阪→広島→北九州市→2021年4月、豊前市へ。
noteで移住日記を書いているうちに、NOASエリアの魅力をもっと伝えたくなりジモッシュ!webに応募しました。
低山登山と温泉、歴史が好きです。

> ぶぜんノートの記事一覧はこちらから

内容は2024年04月13日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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ぶぜんノート

2021年春に北九州市から豊前市に移住したフォトライターです。
移住前からNOASエリアの歴史のファン。
美味しいごはんと日本酒と温泉が好きです。

歴史写真まとめサイト
https://www.toyonokuniato.com

移住日記
https://note.com/buzen_note

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