まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。
今回ライターが訪れたのは豊前市久路土(くろつち)地区。それぞれの地域に語り継がれている伝承。その内のいくつかは実際に今も見ることが出来ます。
だったら…この目で見てみたい!今回ライターが追った伝承は「弘法さまの井堰」というお話です。
※ライターは新型コロナウィルス感染症予防に配慮した上で取材しています。
※ソーシャルディスタンスを保ち、感染リスクに配慮しながらお出かけください。
伝承とアクセス
豊前市のホームページによると、「弘法さまの井堰」の話は簡潔に言うとこういうお話。
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昔、干ばつによる水不足で困った村人たちは総出で近くの川から水を引いている井堰(いせき。水量の調節のために川の水をせきとめるところ)の修理をしていた。
村人たちが休憩していると、貧しい身なりのお坊さんが通ったので、村人たちは声をかけて一緒におにぎりを食べた。その時に村人たちは、このまま水不足が続くと米が収穫出来ずに困る、とお坊さんに話した。
村人たちが井堰の修繕に戻った後、お坊さんは黙って井堰に近づいて、持っていた杖で井堰をつっついた。するとなんと水が溢れてきた。
それからというもの、この水は枯れることがないという。実はお坊さんはかの弘法大師であった。村人たちは井堰の横に祠を作って弘法大師をお祀りした。
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なんでも、現在でもこの祠は存在するらしく、久路土から新吉富の成恒へ向かう途中の「新生橋」という橋の手前左側にある、ということです。
バイパスを中津から豊前方面へ向かい、グッデイを過ぎて少しした所で左側に見えるガソリンスタンド。こちらを左折して真っ直ぐ行くと、広めの路肩があったのでそこに駐車することに。ここからはこの地域で有名な石清水八幡神社が見えます。
歩きで
ここからは徒歩に切り替えます。
先ほどの場所からT字の道を左、成恒方面へ向かいます。遠く、右手に日本プラストの工場が見えます。
ひたすら歩きます。
到着
5分程度で橋に到着しました。
橋の名前を確認すると…ビンゴ!
橋の名前は「しんせいばし」。伝承と同じですね。
あるのか
橋までは発見したライター。
さて。実際に弘法大師が祀られたという祠はあるのでしょうか。
伝承によると、この新生橋の手前左です。
じーっと目を凝らして見てみると…むむっ!それらしき祠が!
近づいてみましょう
近づいてみると…ありました!
祠は新しいようですが、言い伝えられている位置関係と照らし合わせても間違いなくこちらの祠だと言えるでしょう。
?
弘法大師と見られる石仏も新しいかな?と思って近づいてみると、石仏の後ろになにか見えます。
と…これは!
後ろの石なのですが、ただの石ではなさそうでした。薄らとですが、何かが彫られている痕跡が。画像石のようなものでしょうか。もしかするとこちらが御神体本体なのかもしれませんね。
この祠の右側の裏手には休憩所もあり、地域の人に今もなお愛されていることを感じるスポットでした。
いかがでしたでしょうか。次回も伝承から実在するスポットを探索していきます!
あなたが知っている地元のプチトリップスポットを募集しています。件名に「プチトリップ」と入れてyosaroh.zimosh@gmail.comまで詳細をお送りください。
店舗名 | 弘法さまの井堰 |
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住所 | 〒828-0048 福岡県豊前市大字久路土 |
内容は2024年04月16日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
Yosaroh
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