磯釣りを始めて30年。これまで培ってきた経験や知識を活かし、この冬も大好きなグレ釣りを堪能したいと思います。
若い頃は各種メーカーの主催するトーナメントや大会にも参加し、全国の大会では年間大物賞で準優勝したり九州大会で優勝したりと色んな思い出を作ることもできました。
昨今はトーナメント等は引退してもっぱら楽しむことをメインとした釣りをしていますが、これから本格的に磯釣りを始めたい人やトーナメントなどに参加してみたい人向けに、磯釣りの知識やルール、試合で勝つための要素などを今回は惜しみなく掲載したいと思います。
磯釣りに行くには
磯釣りに行くためには各渡船を利用して行くことになります。
大分県内では、津久見市内や佐伯市内にある磯場をメインに磯釣りを楽しむことができます。
どこの釣り場に行くにも当日の天気予報をしっかりと見て、風の強さや方向、波の高さやウネリの高さを十分に把握した上で釣行してください。
これからの季節は北風が強く吹く季節となりますが、大分の県南方面は北や北西風に強く冬でも磯釣りを楽しむことができます。
ただ、津久見に限っては同じ県南地域でも北風に弱く波が太りやすいので冬は出船できない日も多々あります。
出船するには前日までに予約が必要で、各渡船に事前に電話にて予約を入れて、その際に天気や波の確認、最近の釣果の確認や出船時間の確認を行います。
指定された出船時間の30分前までには港に到着するようにしましょう。
磯に上がる時の注意点
港を出船したらいよいよ磯場に渡ることになりますが、船はまだ夜も明けない暗いうちに出船することが多くなりますので、ヘッドライトやグローブは必須です。
ライフジャケットや磯靴の装着は当たり前ですが、磯場は岩場ですので手をついたりした時に岩で手を切ったりするケースもあります。
夜中で周囲は日常では感じられないくらい真っ暗ですので、渡礁後にヘッドライトがないと身動きが取れません。
なかなか味わうことがないくらい真っ暗闇の中ですので、星が物凄く綺麗で一晩に流れ星が何個も確認できるし、まるで星が降ってくるような錯覚を起こすくらい感動することと思います。
渡礁する際には必ず船長の指示に従って、安全を確保しつつも敏速に行動して下さい。
磯釣りの楽しさ
始めて磯場に上がった時には非日常の景色に感動し、水平線に見とれたり壮大な岩場に見とれたり、海の美しさに感動を覚えたりしたのを今でも思い出します。
自然が作り出す壮大なキャンパスに必ず感動しますよ。
海を眺めると、「なんでも釣れそう!何匹でも釣れそう!」
そんな気になりますが、現実はそんなに簡単なもんじゃいない。
潮回りやよく釣れる磯場ならそんな事も現実にありますが、なかなか手強いのが釣りの楽しさ。
次からはグレ釣りのテクニックをご紹介します。
グレ釣りの技
冬のグレ釣りは、水温が比較的高い11月くらいまでは餌取りとの勝負になります。
足元にマキエをしっかりと入れ、エサ取りを沖に出さないようにしながらグレを沖の潮で釣ります。
当然状況によっては足元の岩場についているグレを狙うこともありますが、水温の高い時期は沖の潮にグレが湧くことも多いので、潮の流れをしっかりと観察し、マキエと仕掛けが同じ速度で同じ方向に沈みながら流れるようにラインをコントロールしマキエの筋から仕掛けがずれないように釣ることが大事になります。
12月に入り水温も18度くらいになってくると一気にグレの活性も上がり食いが良くなります。
そうなるとエサ取りも減ってきてグレだけに神経を使って釣ることができるので、どこにマキエを入れてどこまで流した所で食わせようとシュミレーションが立てやすくなります。
釣りの秘訣は海中の様子を想像できるかどうか。
これは経験が必要なのでベテランの方にアドバイスを貰うことも重要です。
まずはしっかりとプランを立てて、シュミレーション通りに釣りを組み立てることが大事になります。
ラインのコントロールや仕掛けの落ちるスピード、流れる方向や食わすまでの時間などをしっかりと自分なりに考えてその日の釣りを組み立てましょう。
狙い所としては、サラシの周りや潮の壁、沖の潮筋や潮のよれてる所など目の前の海には無数に変化があります。
必ず変化のある場所を効率よく攻めることが釣果アップに繋がりますので、潮の変化のある場所をしっかりと探しながら釣りをして下さい。
どこにマキエを入れてどこで食わすのか、そのためには今の潮の流れならどうゆう仕掛けを組んでどう流すのか。
ガン玉を使う場合はどのような目的で打つのか。
餌を深く入れるためにガン玉を使うのか、道糸を風や波に取られないようにするために使うのか。
小さなガン玉一つにしても使い方は色々あります。
時にはわざとガン玉を打って、食わせたいポイントまで流したと所でガン玉を利用して仕掛けを浮かせたりすることもあります。
ガン玉は水中では重りにもなればウキの代わりにもなるのです。
自分の仕掛けの流れるイメージができるよになれば他の人より釣れるようになります。
自分が釣った魚を理論を持って説明できるようになれば一人前です。
寒グレの美味しさ
冬のグレは「寒グレ」とも言われ、脂がのって非常に美味しいです。
なんと言ってもおすすめは刺し身。
醤油につけた途端にフワッと脂が散って、口に入れると癖のない白身の旨さと上品な脂が入り混じって癖になるほど美味しいです。
県南地域のスーパーなどではよく売られていますが、ノースエリアではあまり見かけることはないので釣り人にしか味わえない冬のグレを皆さんに堪能して欲しいです。
塩焼きにしても脂がノリノリで美味いし、鍋やしゃぶしゃぶにしても絶品ですよ。
この冬は磯釣りデビュ-して、本格的な釣りを楽しむことをオススメします。
内容は2024年04月13日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
釣り師ウエキ
磯釣りを主体に九州各地の海をこれまで約30年間釣り歩き、 遠くは長崎の男女群島から地元の中津の海岸までと四季に合わせた釣り物を求めて幅広く活動しています。 ファミリーフィッシングから本格的な釣りまで、身近で遊べるような地元の釣りネタをタイムリーに発信していきます。
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