中津市・宇佐市・豊後高田市・豊前市・吉富町・上毛町エリア

知るともっと楽しめる神楽!「駈仙(みさき)」【豊前市/吉富町/上毛町/中津市/宇佐市】

NOASエリアが誇る豊前神楽。しかし地域によって馴染みが薄い人がいるのも事実。

今回は馴染みが薄い人も神楽好きの人にも知るともっと楽しめる話をご紹介します。

演目はどの神楽の団体も奉納している「駈仙」です。

(2019.9.14)

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

神楽と言えば…の代表格!「駈仙(みさき)」

神楽と言えば…の代表格!「駈仙(みさき)」

駈仙は神楽の中でもポピュラーな演目のひとつです。あまり神楽を知らない方でも神楽と言えば鬼と幣方(ひいかた。面をかぶっていない方)の組み合わせのイメージがある人も少なくないのではないでしょうか。

駈仙のストーリーは諸説ありますが、ここでは学術的な話は置いておきます。スタンダードなストーリーを把握しておくだけでも、印象がガラッと変わりますよ!

ストーリー

ストーリー

駈仙(鬼)は猿田彦之神(さるたひこのかみ)とも言われ、道祖伸(どうそしん)としても知られる神様。道祖伸は道案内の役割を担っている。

天照大御神(アマテラスノオオミカミ)の孫である邇々芸之命(ニニギノミコト)が天から地上へ降りて国を治めることになった。この時の従者のひとりが天鈿目之命(アメノウズメノミコト。神楽では面を付けていない方、幣方(ひいかた))だ。

この時、地の神である国津神(くにつかみ)の猿田彦之神は道案内をするため、天の八衢(ヤチマタ)で邇々芸之命を待っていた。

しかし、猿田彦のその顔の異形さ故、従者の天鈿目之命は猿田彦を敵だと思い、戦いを始める。
そうこうしている内にやがて猿田彦が道案内役としてやってきた神だという事が分かり、誤解がとける。

一行は肩を組合って(やぼやぼ)仲直りをする。猿田彦が先頭となり、天孫降臨の道案内をする。

見どころ

見どころ

鬼にばかり注目しがちですが、この演目の別の視点での見どころは、猿田彦(鬼)と天鈿目之命(幣方)のやり取りです。

囃子にのせて二人の出会いから和解までの掛け合いの舞いは、言葉がなくとも会話が聞こえてくるようです。

やぼやぼ

やぼやぼ

やぼやぼ?と思われる方は多くいらっしゃるでしょう。やぼやぼとは、猿田彦(鬼)と天鈿目之命(幣方)が仲直りの際に肩を組んでスキップのように飛び跳ねて回る仕草のことです。

実はこのやぼやぼを境に前と後で鬼の意味が違ってくるのを御存知でしょうか。

この駈仙という演目は陽(天)を幣方、陰(地)を鬼とし、陰陽の融合、順調な五行の輪廻を祈ることで、五穀豊穣、天下泰平、無病息災、子孫繁栄を祈って舞われるとも言われています。

もともと猿田彦(鬼)は荒神と同一視されており、悪霊と守護霊の両方の性質を持っています。やぼやぼ(仲直り)の前では、猿田彦は悪霊の気が強く、やぼやぼの後では悪霊の性質が静められて守護霊の性質が強くなります。この時に猿田彦に抱っこされることで赤ちゃんの無病息災を祈る、と言われています。

御杖(おんづえ)のパワー

御杖(おんづえ)のパワー

鬼がいつも持っている御杖(鬼杖とも書く)にもパワーがあるそう。

駈仙の舞の中で、鬼が御杖を下に突く動作がよく見られますが、この動作は悪霊を封じ込める意味があるとか。また、頭上で御杖を回す動作は順調な五行の循環により、五穀豊穣、天下泰平、無病息災、子孫繁栄を祈るとされているそうです。

やぼやぼの後、鬼が陽の気をまとった状態の時に、御杖の色付きの方で頭を撫でてもらうことも、五行の循環がよくなり縁起がよいとか。

こういったことから、御杖や御幣(幣方がもっている幣)を自宅の神棚に飾ることは縁起がよいとして地域の風習として残っているそうです。御杖のパワーってすごいですね!

いかがでしたでしょうか。神楽を鑑賞する際に少し意識して見てみると、またいつもと違った景色が見えるかもしれませんね。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

関連記事RELATED POST

※10月21日更新!【新店舗】中津市のあのコインパーキング跡地に…!

※10月21日更新!【新店舗】中津市のあのコインパーキング跡地に…!

10月21日更新!

冨士本眼科中津院がとうとう11月7日(木)開院とのことで現在の様子をキャッチしてまいりました。
11月2日(土)には内覧会も開催するそうです。
建物の裏手側に広く駐車場もとってあり、隣には調剤薬局もありました。

北九州でも有名な眼科の中津院とのことで、楽しみにされてる方も多いのではないでしょうか。

【以下過去記事】
中津市島田本町の道路沿いにあった
コインパーキングが取り壊されていましたが、
新たに建物が建つ事が判明!
現地の看板にて確認ができました。

どうやら眼科が建つようです。
撮影した5月29日(水)時点では、まだ建物の建設は始まっていませんでした。
今後の進捗をジモッシュ!webにてお知らせしていきます!

======取材します!======
ジモッシュ!webは
新規OPENのお店は無料で取材・掲載します!
ぜひ皆さんの周りの情報をお寄せください。
情報はメールアドレス zimo@789.fm まで!

ジモプチトリップvol.19 たくさん並んだ謎の穴⁈百留横穴墓群【上毛町】

ジモプチトリップvol.19 たくさん並んだ謎の穴⁈百留横穴墓群【上毛町】

まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。

ある日、ライターがたまたま通りかかった上毛町の百留地区。そこにはなんとも不思議なたくさんの穴が。一体これは何の穴なのでしょうか。

神楽カードを集めてみた

神楽カードを集めてみた

【2019】豊前神楽奉納予定まとめでも紹介した、京築地区の神楽の鑑賞で貰えるという神楽カードイベント。8種類以上集めると何かいい物が貰えるとか…。

そこで、今回は神楽カードを集めてみました!しかし、ジモッシュライターとして、集められるカードはNOASエリア内の神楽団体のみ、という独自ルールの元、挑戦です!

【ランチ】喫茶で味わうスッポン料理【宇佐市】

【ランチ】喫茶で味わうスッポン料理【宇佐市】

地元に点在するランチを紹介するコーナー。
今回ライターは宇佐市安心院町に行きました。
道路を通るたびに気になっていた、昔ながらのあの喫茶店にお邪魔します。

(ライター:HARA-chan)

【グルメ】お店からは焼きたてパンの香りでもうお腹いっぱい【豊前市】

【グルメ】お店からは焼きたてパンの香りでもうお腹いっぱい【豊前市】

 豊前市で美味しい焼きたてパンに会えるときき、パン大好きのミセス・あんが行ってまいりました。
 お店の名前は「パンヤヨナガ」。お店の中には20種類くらいのパンが並びます。お店にパンが並ぶとすぐに売り切れるほど人気があります。
 この日もお客さんが数多く訪れていました。

一覧はこちら

Yosarohの関連記事WRITER ARTICLE POST

ジモプチトリップvol.19 たくさん並んだ謎の穴⁈百留横穴墓群【上毛町】

ジモプチトリップvol.19 たくさん並んだ謎の穴⁈百留横穴墓群【上毛町】

まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。

ある日、ライターがたまたま通りかかった上毛町の百留地区。そこにはなんとも不思議なたくさんの穴が。一体これは何の穴なのでしょうか。

神楽カードを集めてみた

神楽カードを集めてみた

【2019】豊前神楽奉納予定まとめでも紹介した、京築地区の神楽の鑑賞で貰えるという神楽カードイベント。8種類以上集めると何かいい物が貰えるとか…。

そこで、今回は神楽カードを集めてみました!しかし、ジモッシュライターとして、集められるカードはNOASエリア内の神楽団体のみ、という独自ルールの元、挑戦です!

NOASエリア御朱印コレクションvol.1 宇佐神宮編【宇佐市】

NOASエリア御朱印コレクションvol.1 宇佐神宮編【宇佐市】

参拝の証に頂ける御朱印。それぞれの神社仏閣によってオリジナリティーが溢れています。NOASエリアではどんな御朱印が頂けるのでしょうか。それぞれの神社仏閣の魅力と御朱印情報をお届けします。(※不定期連載)


今回ご紹介するのは八幡総本宮である「宇佐神宮」です。

ジモプチトリップvol.18 行基が彫った薬師如来像が拝める!鈴熊寺【吉富町】

ジモプチトリップvol.18 行基が彫った薬師如来像が拝める!鈴熊寺【吉富町】

まだまだ様々な見所が満載のNOASエリア。地元だからこそ気軽にフラっと訪れることが出来るプチ名所を紹介していきます。

今回は築上郡吉富町で、あの行基が彫ったと言われる貴重な薬師如来像のある、通称「すずくまでら」と呼ばれる鈴熊寺(れいゆうじ)に行ってきました。

【2019】豊前神楽奉納予定まとめ【豊前市/吉富町/上毛町/中津市/宇佐市】※随時更新

【2019】豊前神楽奉納予定まとめ【豊前市/吉富町/上毛町/中津市/宇佐市】※随時更新

国指定重要無形民俗文化財になっている豊前神楽。そろそろシーズンの時期がやってきました!

今回はNOASエリアの豊前神楽の奉納スケジュールをリストアップ!リストの最後には今年度の京築地域の神楽の奉納鑑賞に関するスペシャルな情報も!

毎回観に行く人も観に行った事がない人も今年の神楽の奉納を楽しんでくださいね。

一覧はこちら

ページTOPへ