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知るともっと楽しめる神楽!「駈仙(みさき)」【豊前市/吉富町/上毛町/中津市/宇佐市】

NOASエリアが誇る豊前神楽。しかし地域によって馴染みが薄い人がいるのも事実。

今回は馴染みが薄い人も神楽好きの人にも知るともっと楽しめる話をご紹介します。

演目はどの神楽の団体も奉納している「駈仙」です。

(2019.9.14)

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神楽と言えば…の代表格!「駈仙(みさき)」

神楽と言えば…の代表格!「駈仙(みさき)」

駈仙は神楽の中でもポピュラーな演目のひとつです。あまり神楽を知らない方でも神楽と言えば鬼と幣方(ひいかた。面をかぶっていない方)の組み合わせのイメージがある人も少なくないのではないでしょうか。

駈仙のストーリーは諸説ありますが、ここでは学術的な話は置いておきます。スタンダードなストーリーを把握しておくだけでも、印象がガラッと変わりますよ!

ストーリー

ストーリー

駈仙(鬼)は猿田彦之神(さるたひこのかみ)とも言われ、道祖伸(どうそしん)としても知られる神様。道祖伸は道案内の役割を担っている。

天照大御神(アマテラスノオオミカミ)の孫である邇々芸之命(ニニギノミコト)が天から地上へ降りて国を治めることになった。この時の従者のひとりが天鈿目之命(アメノウズメノミコト。神楽では面を付けていない方、幣方(ひいかた))だ。

この時、地の神である国津神(くにつかみ)の猿田彦之神は道案内をするため、天の八衢(ヤチマタ)で邇々芸之命を待っていた。

しかし、猿田彦のその顔の異形さ故、従者の天鈿目之命は猿田彦を敵だと思い、戦いを始める。
そうこうしている内にやがて猿田彦が道案内役としてやってきた神だという事が分かり、誤解がとける。

一行は肩を組合って(やぼやぼ)仲直りをする。猿田彦が先頭となり、天孫降臨の道案内をする。

見どころ

見どころ

鬼にばかり注目しがちですが、この演目の別の視点での見どころは、猿田彦(鬼)と天鈿目之命(幣方)のやり取りです。

囃子にのせて二人の出会いから和解までの掛け合いの舞いは、言葉がなくとも会話が聞こえてくるようです。

やぼやぼ

やぼやぼ

やぼやぼ?と思われる方は多くいらっしゃるでしょう。やぼやぼとは、猿田彦(鬼)と天鈿目之命(幣方)が仲直りの際に肩を組んでスキップのように飛び跳ねて回る仕草のことです。

実はこのやぼやぼを境に前と後で鬼の意味が違ってくるのを御存知でしょうか。

この駈仙という演目は陽(天)を幣方、陰(地)を鬼とし、陰陽の融合、順調な五行の輪廻を祈ることで、五穀豊穣、天下泰平、無病息災、子孫繁栄を祈って舞われるとも言われています。

もともと猿田彦(鬼)は荒神と同一視されており、悪霊と守護霊の両方の性質を持っています。やぼやぼ(仲直り)の前では、猿田彦は悪霊の気が強く、やぼやぼの後では悪霊の性質が静められて守護霊の性質が強くなります。この時に猿田彦に抱っこされることで赤ちゃんの無病息災を祈る、と言われています。

御杖(おんづえ)のパワー

御杖(おんづえ)のパワー

鬼がいつも持っている御杖(鬼杖とも書く)にもパワーがあるそう。

駈仙の舞の中で、鬼が御杖を下に突く動作がよく見られますが、この動作は悪霊を封じ込める意味があるとか。また、頭上で御杖を回す動作は順調な五行の循環により、五穀豊穣、天下泰平、無病息災、子孫繁栄を祈るとされているそうです。

やぼやぼの後、鬼が陽の気をまとった状態の時に、御杖の色付きの方で頭を撫でてもらうことも、五行の循環がよくなり縁起がよいとか。

こういったことから、御杖や御幣(幣方がもっている幣)を自宅の神棚に飾ることは縁起がよいとして地域の風習として残っているそうです。御杖のパワーってすごいですね!

いかがでしたでしょうか。神楽を鑑賞する際に少し意識して見てみると、またいつもと違った景色が見えるかもしれませんね。

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