現在、全国各地の拠点で展開されている「トーキョーコーヒー」。

学校を長期欠席する子どもたち、そしてその保護者の方へ向けてのアクティビティなどを通して教育について考え、楽しむためのプロジェクトです。

中津市でもこの「トーキョーコーヒー」の活動が発足。ジモッシュ!webスタッフもキックオフイベントに参加してきましたので、その模様や活動の想いをお届けします。

TOKYO COFFEE（トーキョーコーヒー）とは

「トーキョーコーヒー」とは？コーヒーの銘柄？お店？カフェ？とお思いの方もいらっしゃるでしょうか。実は「登校拒否（トーコーキョヒ）」のアナグラム（文字を入れ替えて作る文字遊び）なんです。

全国的な取り組みとして、学校を長期欠席する全国約41万人の子どもたちのアクションを受けて、「問題は子どもの不登校ではなく、大人の無理解」という視点から教育を考え直し、アップデートしていくためのムーブメント（流れを作るための活動）として、まずは子どもたちのことを大人が理解するため、

「本質的な教育について大人同士が対話し、学びあう場」

「おとなが楽しめる遊び（活動）の場」

を通じて悩みからの解放や、安心できる場所づくりを行っています。それらをきっかけに子どもが自分らしくいられる場所、主体的に学びだすきっかけづくりの場を提供しているプロジェクト、それがトーキョーコーヒーなのです。

実は……

実は昨年10月、大分県内の「30日以上学校に通学しなかった不登校の児童や生徒」が過去最多を更新していたのをご存知ですか？

コロナ禍など、さまざまな要因における環境の変化によって、学校に行くことができなくなった子どもたちは大分県内はもちろん、日本全国で増え続けているのです。そんな中、吉田田タカシ（ヨシダダ タカシ）さんが2022年8月から立ち上げたのが「トーキョーコーヒー」。

奈良県生駒市を1箇所目として、現在拠点は全国的に200箇所近く広がりを見せています。その中で「トーキョーコーヒー なかつ」は197番目。発足して間もないこの中津の拠点の「これから」を取材してきました。

キックオフイベントに参加してきました！

これから「トーキョーコーヒー なかつ」が本格始動するにあたり、1/21（土）に中津市・ヒノデテラスにてキックオフイベントが開催され、ライターも参加させていただきました！

当日は親子合わせて20名近くの方々が参加され、リーダーの瀬口裕子さんやトーキョーコーヒーなかつのメンバーの皆さんからトーキョーコーヒーについての説明や、実際に他の拠点で行っている取り組みの様子の観賞、そしてその後は参加者の方との座談会を開催していました。

トーキョーコーヒーなかつでは、月1回でレクリエーションやアクティビティ、イベントなどの開催を予定しているとのこと。ただし必ず参加しなければならないなどの縛りはなく、それぞれのタイミングで自由に参加してほしいとのことでした。

座談会の様子

座談会の様子2

実際に今のトーキョーコーヒーのメンバーの中には現役保育士の方や、今絶賛子育て中の方など、様々なメンバーが集まって6名から立ち上がっています。その誰もがこのトーキョーコーヒーが大人が気軽に集まれる場所、そしてそれが子どもとの絆をつなぐ場所であってほしいという強い想いを持っています。

そして、座談会ではケーキやコーヒーなどと一緒に、参加者の方々は今現在抱える子育ての悩みなどをトーキョーコーヒーのメンバーの方に相談したりしていました。様々な立場からの視点でアドバイスをしたり、一緒に参加者の方の悩みに寄り添ったりと会場全体も和やかな雰囲気で、参加者同士の交流も深められ、とてもあたたかなキックオフイベントとなりました。

今後の展開について

「大人がイキイキと活動するそばで、子どもが安心して過ごせる、そんな場所にしていきたい」と瀬口さん。登校拒否のお子さんを持つ方に限らず、子どもがまだいない方、そしてもうすでに子育てが終わっている方も気軽に参加してほしいともおっしゃっていました。

垣根なく、大人と子どもをつなげる架け橋となるための活動として、まずは2月は味噌づくりのイベント、3月にはマルシェへの出店、さらに春先にかけては福岡県のつむぎガーデンとコラボしたお花見も予定しているそう。

さらにその先には、大分県内の様々な団体とネットワークをつなぎ、子ども食堂などを手掛けていきたいという目標もあるとのことでした。「自分たちも周りも楽しむ」をモットーに、これからも積極的な活動を予定しています。

トーキョーコーヒーが目指すこと

今回のキックオフイベントや、これから展開していくアクティビティを通して全国のトーキョーコーヒーが目指したいのは下記の通りです。

〇全国に大人がイキイキ活動できて学びあえる拠点を500箇所以上作る

〇全国の拠点では子ども達の個性が尊重され、安心して過ごせる

〇みんなの活動を通して、学校教育を進化させるムーブメントを起こす

中津市で集まる拠点は、今後は中津市沖代、スーパー細川横の民家を予定しているとのことです。広いお庭と、その隣のスーパーでお買い物も楽しめるように、という想いもこめられています。作ること、遊ぶことを通しておとなと子どもが繋がる「世界一やさしい革命」を目指すトーキョーコーヒー。そのうちの「トーキョーコーヒーなかつ」がこれからどんな活動を開催していくかが楽しみですね。

▶イベント情報や取り組みの情報については、Instagram（@tokyocoffee_197nakatsu）でも発信されているそうです。