中津市耶馬溪町、大正時代からこの地に佇んできた『旧平田郵便局』が、コーヒースタンド・アトリエ・シェアスペースとしてリスタート！日々表情を変えながらも、いつも変わらず迎えてくれる…そんな場所が新たに誕生しました。詳しくご紹介していきます。

※ライターは新型コロナウイルス感染症予防に配慮した上で取材しています。

『旧平田郵便局』について

『旧平田郵便局』は、大正14年（1925年）に建てられた木造2階建ての郵便局舎です。当時はそばに、町役場や農協、耶馬溪鉄道の平田駅があり、町の中心地として活気に溢れていたそうです。昭和に差し掛かり、鉄道は廃止。郵便局自体も体制が変わる中で、新局舎が建てられ、この建物は郵便局としての役割を終えました。

しかし本来の仕事を終えた後も、『旧平田郵便局』の愛称で親しまれ続けてきました。近年では、「そのままにするのはもったいない！とにかくドアを開けよう。」ということで、ある時は雑貨とカフェ、またある時はアーティストが集う場になるなど、この場所に思いを馳せる人々により大切に引き継がれてきたのです。

リスタートにあたり

そんな場所が、この度リスタートを切りました。手掛けられるのは『合同会社kuu.』。今回は、代表の今井さんにお話を聞きました。経験豊かでとても魅力的な方！すっかり話に引き込まれてしまいました～

関東出身の今井さん。若くして起業され、カフェやイベントなど様々なプロデュース業に携わり、東京を拠点として、地方創成事業なども行ってこられたクリエイターの方です。3年前に大分へ移住。「一度このタイミングで、店舗を構えてみよう。」と今年の春頃から動き出され、縁が重なりこの建物を紹介されたのだそう！

「みんなが使える場所にしてほしい。」という管理者の方の意向もあり、一つのことにとらわれない”半公共空間”として、様々な用途で使用できるようにプランニング。建物自体は、傷んだ箇所の補修と、キッチン・カフェ提供スペースの改装を行った程度で、ほとんどそのまま使用。また、本やピアノは寄贈品であったり、壁の塗装もワークショップを兼ねて参加者の方と行うなど、準備段階から色んな方の想いが込められているんです！！

みんなが集まるコーヒースタンド

外観からも見える小窓は、コーヒーショップ『stand kuu.』。中にはイートインスペースもありますが、散歩途中に立ち寄ってテイクアウトすることもできます。

ドリンクメニューは、コーヒー・カフェラテなどから、お子様向けや、ノンカフェインのものもご用意。フード・スイーツメニューは他ではなかなか出会えないようなラインナップです。

下校中の小学生と、窓越しに会話することも多いんだとか！想像すると何だかほっこりしちゃいますよね～通学路にこんな所があるって素敵です♪

みんなのモノが売っている場所

店先に並ぶのは、色んなお店の商品や、作家さんの作品。また曜日によっては、地元のお野菜販売もされています。農薬、化学肥料、除草剤不使用。原種栽培などにも挑戦している若手農家さんで、葉っぱの先から実の先まで美味しいお野菜を作られています。提供されるフードメニュー「ブッダボウル」にもふんだんに使用されており、”美味しい野菜が側にある環境”が、メニュー考案のヒントにもなったそう！

思わず覗いてみたくなる、まちの商店のような入り口ですよ～ぜひ、ふらっと立ち寄ってみてくださいね♪

みんなで使える場所

コンセプトは「みんなで使えるアトリエ」。その言葉通り、工房・ギャラリー・コリビングとしてなど…人・目的次第で、とにかく使い方が無限大なんです！

菓子製造ができるキッチン、飲食営業ができるキッチンと２つもあるのがこの施設のすごいところ！料理教室や、商品を作って販売したい方にも対応可能ですよ。

「こんなイベントをしてみたい！」などのご相談も、どうぞお気軽にしてみてください。漠然とした思いでも構いません♪いろんなアイデアを提案、一緒に創り上げてくれますよ！

みんなが心地良く還れる場所へ

10月のプレオープン以降、すでに様々なイベントや展示会、ワークショップなどが開催されています。その様子や今後の予定など、都度Instagramでも発信されているのでチェックしてみてくださいね。またHPでは、この場所に込められた想いや、詳しい店舗情報も確認いただけます！各種お問合せは、HPのコンタクトページ・InstagramのDM・お電話にて対応されています。

”心地良く還れる場所”としてリスタートした『旧平田郵便局』。今後の展開を、どうぞお楽しみに♪

旧平田郵便局

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