宇佐神宮の仲見世通りには食事処、お土産店など20軒ほどが並んでいる。
取材したのは令和2年4月25日土曜日、お昼12:00前だった。
本来なら多くの参拝客で賑わうはずの週末の時間帯。
しかし、地元の方が犬の散歩で歩いている程度、観光客の姿は全くない。
シャッターが閉まったままの店もある。

葱屋本舗(神宮店)平日は閉めている。週末でも3分の1のお客さん。賑わっていたのが、すごく昔の話みたい。

いつ来ても、カチンカチンと心地よい音でコテを返し、”ねぎ焼き”を焼くいい香りと共に迎えてくれる、人気店のオーナー大久保さん。
私が来店した時は、なんと店内の椅子に腰かけていた。
そんな暇そうな姿を見たことがなく、とても驚いた。
宇佐市内に2店舗を構える葱屋本舗だが、「ここ神宮店は、平日は閉めている、週末でも3分の1のお客さん、賑わっていたのがすごく昔の話みたいだよ。」と笑いながらも、悲痛な面持ちだ。

「四日市門前町にある鉄板バル葱屋の方は、地元のお客さんたちに支えられている。テイクアウトの商品を知ってもらえる機会になればいいと思い、安く提供させてもらっている。そのおかげか、ある程度の売り上げを保っている。」

しかしながら、先が見通せないため厳しい状況なのは変わらないと語る。

アッキー効果に期待はしたが、全く影響は無かった。

―――安倍昭恵さんの参拝が報じられ、注目を集めた宇佐神宮だが、何か影響はあったのだろうか？
「報道後、少し期待して店を開けたが、全く影響はなかった。」と苦笑い。

―――政府に求めることはありますか？
「検査の数を増やすなどして、制限や自粛の基準をわかりやすくし、安心して外出や外食ができるようにして欲しい。」

最後に今後の営業予定を聞いた。
「週末、G.Wもオープンしてます！葱を食べて免疫力アップです！是非お越し下さい。」

取材を終えて

ノースエリアきっての観光地である宇佐神宮、定期観光バスも現在運行をみあわせている。
こんなに人のいない週末は初めてだ。
しかしながら、葱屋さんをはじめ個人経営店のオーナーたちには頭が下がる。
こんな状況下でも快く取材に応じてくれて、お客さん、地域の方々、そして私にまで配慮した前向きな受け応え、対応をしてくれる。
もちろん忖度ではなく本心であるのだろうが、まさに神対応だ。

それに引き替え、首相夫妻の国民に対する対応は何対応なのか？
まったくお粗末である。
MICHIROCK