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地元で輝くあの人に密着!かがやくジモビトvol.2【宇留嶋 美弥さん/母の家】

公開日:2023年08月19日 (更新日:2024年04月15日)

ライター:ジモッシュ編集部

ノースエリア(中津市・宇佐市・豊後高田市・豊前市・吉富町・上毛町)で輝くあの人に密着取材するこの企画、かがやくジモビトの素顔に迫ります。

今回インタビューさせていただいたのは、宇佐市にお住まいで看護師・助産師・保健師の資格を持つ宇留嶋 美弥さん。

様々な経験から「そのときやりたいことを、今やる!」を理念に女性のために活躍するまさに”母”のような存在の宇留嶋さん。

さっそくご紹介していきます。

看護師・助産師・保健師の資格を持つ宇留嶋さん

出身は豊後高田市。

小学校・中学校・高校と地元の学校へ通ってた宇留嶋さん。

ご両親ともに教員をされていた影響で高校時代は教員になりたいとずっと思っていたそうですが、志望していた大学が不合格。

その時、助産師をしていた姉からのアドバイスや両親から「資格は何か持っていた方がいい」という言葉をきっかけに”看護の道”へ進むことを決意。

高校卒業後、国立の看護学校へと進学し3年で看護師の資格を無事取得。

看護師として病院で様々な現場経験を積み、その後助産師と保健師の資格取得のため看護師の仕事を一旦やめて大分県立厚生学院へ入学。

助産師と保健師の資格を取得後、国立病院の産科病棟で7年間の経験を積み、「地域の中で女性に役立つことをしていこう」と2005年念願だった「たんぽぽ助産所」を宇佐市の自宅で開設する。

「たんぽぽ助産所」をしながら助産師会の仕事もこなし、人に喜んでもらえる活動をして11年。

2016年に「たんぽぽ助産所」から名称を「母の家」に変更。

現在は古民家を改装した魅力的な環境で女性の様々な悩みについて支援を行っています。

さまざまな女性の悩みを支援したい熱い想い

ーーーー「母の家」という名称ですが、どういった意味が込められているのですか?

宇留嶋さん:現在、「母の家」になって6年目ですが、利用者さんが「ただいま」と言えるような安心できて実家のような環境、場所作りをしたくて名前を”母に家”に変更したんです。

誰もが帰ってこれるようなそんな”あたたかい場所作り”がしたかったんですよね。

ーーーー今「母の家」ではどんな活動をされているのですか?

宇留嶋さん:ここは出産以外のすべてのことに携わる助産所なんです。

妊娠・出産に関する悩み相談から産後の母乳ケア、育児相談、骨盤ケアや精神的ケアなど女性のさまざまな悩みに対しじっくり話を聞き、”寄り添い支援”を行っています。

子育て中の母親は自分のことは後回しでがんばるんですよ。

そんなお母さんの手助けができればと日々私は思っています。

「子育てって楽しいな」って思ってもらえたら幸いです。

ーーーー今のお母さん達ってInstagramとかで探して来られるんですか?

宇留嶋さん:そうですそうです、インスタ見て来られる人もいるし口コミで広がって来てくれる人もいるし、あと宇佐市の保健師さんが紹介してくださって来られる方もいらっしゃいますよ。

やっぱりSNSの力はすごいですね。

ーーーー何の相談が一番多いですか?

宇留嶋さん:一番は母乳相談です。

赤ちゃんがどのくらい飲んでるか分からないとか乳腺炎などの乳房トラブルです。

次に多いのは赤ちゃんが泣き止まない問題です。

私は飲ませ方の指導もしますし、ちょっとした抱っこのコツをアドバイスするだけで随分とお母さんは楽になります。

一人一人に合ったケアやアドバイスが大切なんです。

また最近は心と身体の休養ができる産後ケア事業の利用もできるので、たくさんの方に利用してもらいたいと思います。

お母さん達が安心して過ごせる場所作り、「ただいま!」って言えるような空間作りを目指して「母の家」というネーミングにしたので実現できてるかなと思っているんです。

ーーーー

病院勤務時に感じた”性”について

日本はまだまだ、”性”に関して大きな声をあげるのはタブー。

そのため若い子たちが「性」について相談できる場所がなく正しい知識を持たないまま大人になってしまうから様々な問題が起こるんだと話してくれた宇留嶋さん。

学校で取り扱う性の授業だけでは不十分で一番大事な部分は避ける傾向にあるんだそうです。

宇留嶋さん:性を学ぶことはまず自分自身を大切にし、「将来幸せな人生を送るためにとても大切なことなんです。それを今の子供たちにどう伝えたらいいかな?って伝え方を日々模索して悩んでいるんですよ。」

確かにそうですね。

学校ではなかなか深いところまでは教えてくれないので正しい知識で自分を守るためにどうしたらいいのかっていう話は家庭で教えていかなければいけませんね。

思春期教育を始めたきっかけ

宇留嶋さん:「病院勤務時代に予期せぬ妊娠・出産、中絶に涙を流す女性を多く見てきました。

もしも正しい知識を学ぶ機会があったならこんなに辛い思いをしなくて済んだのではないか?

これは女性だけの問題ではない。予防教育がしたい!」

と考えるように。

2015年、看護師・助産師などの有志メンバーで「命を伝える応援団」を結成。

自分を大切にするメッセージ「命を伝える応援団」

2015年スタートした「命を伝える応援団」は、就学時~高校生、保護者を対象に学校などで講演活動を行っています。

この講演活動ではただ話すだけでなく、「いのち」になる仕組みをスライドや寸劇・動画などを使って分かりやすく、また笑いあったりして子供たちへ楽しく伝えていくのが特徴。

これまで助産師として1000人以上の赤ちゃんを取り上げてきた宇留嶋さんは、自身の経験からどの子供にも”性”についてのあらゆることを隠さず伝えていくことがとても大事だと語ってくれました。

ーーー宇留嶋さん:「”命を伝える応援団”としての活動は8年間でおよそ8200人以上のたくさんの人にお伝えしてきました。

生きていくために必要なことをこれからも大人が正しい知識で伝えていきたいなと思っています。」

人生のテーマは「ヒトの役に立つ!」

ーーー宇留嶋さんの活動の原動力って何ですか?

宇留嶋さん:「私はとにかく人に喜んでもらいたいって思ってるんです。

人が好きなんでしょうね。

頼られたいって思っているし、役に立ちたい!って思っています。

困っている人がいたら我慢せずに一度相談に来てほしい。一人で悩まないでほしい」

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そう話してくれた宇留嶋さんは本当にパワフルでまたチャレンジ精神があり、何でも相談にのってくれる「母」のような存在の方だな~と感じました。

夢は少子化を改善すること

ーーー宇留嶋さん:「夢=目標に近いのかもしれませんが、大きな夢は”少子化を改善すること”です。

高齢化が進む中、今の子供たちが未来に希望を持って生きていける社会になるように自分にできることを一つ一つやっていきます。

そしてもう一つのプライベートな夢があるのですが、私の娘(20)と将来仕事でコラボすることですwちなみに娘は助産師にはなりませんが(笑)

子どもの成長が親にとって一番の喜びであり、夢かもしれないです。」

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と最後に宇留嶋さんの”夢”についてもお聞きしました。

看護師と保健師・助産師の資格を持ち活動する宇留嶋さんの「ヒトの役に立ちたい」という熱いメッセージは、きっと多くの女性に届いているんだろうなぁと思います。

すべては「命」の現場で体験したこと。

それが原点。

宇留嶋さんの想いは多くの女性の助けになっていると思います。

そしてこれから先も母として妻として女性として助産師として輝いていってほしい、そう願っています。

店舗名 母の家
住所
〒879-0466 大分県宇佐市上拝田475

電話番号 0978-25-9888
営業時間 9:00~17:00
定休日 土、日

内容は2024年04月15日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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ジモッシュ編集部

地元が嫌いとか好きとかじゃなく地元にしか興味がありません! 噂を聞きつければ現地に足を運び、文字通り「地元をダッシュ」して情報発信中。 思い立ったら即行動!普段から目を皿にして特ダネをさがしています。

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