ジモッシュエリアのソウルフードと言えば「宝来軒」
大分県中津近郊の人々が愛してやまないラーメンといったら、
おそらく、いや間違いなく 宝来軒のラーメンである。

皆さんは 宝来軒がエリア内に何軒あるかご存知であろうか
そして、店によってどんな違いがあるのだろうか

早速調査してきました。

はじめての【宝来軒 宇佐店】

７月某日。PM2：30取材開始

炎天下の昼下がり。宇佐市法鏡寺の【宝来軒 宇佐店】を訪れた。

少し 緊張している。

これまでこの店はメディアからの取材依頼を受け入れておらず

今回のジモッシュ!webが初めてとのことなのだ。

そして 筆者も 宇佐店訪問は初めてだった。

２０１８年７月２６日　３０周年を迎えました

クーラーをしっかり効かせた明るい店内に入る。
からからと笑うおかみさん店主と、息子夫婦が温かく出迎えてくれた。

とても気さくなもてなしに 少し驚きつつ、
色々と興味が湧いて 聞いてみたくなった。

筆者「取材 お受けくださり 有難うございます」

店主「うちこんど ３０周年なんよ」

筆者「おめでたい！いつでしょうか」

店主「７月２６日」

店主「それで、そろそろ息子に代替わりもするし
新しいことや工夫も良いことだから若い人に任せようと思って」

店のルーツは 当時 前身の豊後高田店が、宇佐に移転して今の店舗となる。
昼間は 職人やサラリーマンたちが食事を取り、賑わう。
昼下がりはおかみさんの仲間が集まる。
そして今は、他に中津市の東浜が 系列店として営業しているそうだ。

お品書きを見て 何を頼むか迷っていると、

「たかなラーメン 作っちゃる」

メニューにない。

たかなラーメン（税込６５０円）

メニュー看板にたかなラーメンの表示はなかったが、
テーブルのメニュー表には しっかりあった。
たかなチャーハンも売れ筋とのこと。

さて たかなラーメン。
宇佐店オリジナルのトッピング麺として 人気。

大きめにカットされた高菜は 丹念に炊き上げられ 味が沁みており、
伝統のスープと細麺に絡みに絡んで 食べ応えが加わる。

青ネギひとつをとっても 豊後高田の契約農家から仕入れるという
新鮮な素材へのこだわりがあった。とても旨かった。

ちなみに この日 本当におススメされたのは、冷やし中華でした。
暑かったからだと思う。
でも 筆者は このラーメンがいい。

宝来軒って 替え玉表記ないよね

ふと思い、宝来軒に替え玉システムはあるのか 質問してみた。

店主「ないですね、基本的には」

「県外の人なんかからは よく聞かれますけども、うちはないですよ」

なぜ、、、

店主「渾身の一杯が最高」

「一番おいしい状態を食べてもらいたいじゃないですか」

なるほど！となれば、食べ盛りな人はどうしたらいい？

店主「最初から大盛があるので 頼んでもらうようにしてます」

素朴な疑問、解決。
確かにそうだ。宝来軒は 大盛システムであった。

回答 有難うございました！

そういうわけで、伝統の味は店主の強いこだわりによって
引き継がれ、地元に愛され、そして これからも続いてゆくのである。

宇佐店 ３０周年、誠におめでとうございます！