中津日田道路 犬丸ICより車で約1分、「ファミリーマート中津犬丸店」すぐそばにある、漆黒で高級感のあるコンテナの数々。これは何の建物だろうと気になっていた地元の方も多いかと思います。

実は昨年から建設していたコンテナホテルが2022年1月20日にグランドオープンを迎えたということで、早速取材に行ってきました。

※ライターは新型コロナウイルス感染症予防に配慮した上で取材しています。

「HOTEL R9 The Yard 中津」について

「HOTEL R9 The Yard 中津（ホテルアールナイン ザ・ヤード なかつ）」は、「株式会社デベロップ（本社：千葉県市川市）」が運営するコンテナホテルです。

2021年9月、レスキューホテルの出動に係る災害協定を中津市と締結し、平時は地域の観光・ビジネスの拠点として地方創生に貢献、災害など有事の際には客室をすみやかに被災地へ移設し避難施設等に利用いただく「レスキューホテル」としての役割を担います。

そんな「レスキューホテル」は、2022年1月24日現在、全国に45拠点計1,509室（開発中を含む）を配備、この度大分県では初めて「HOTEL R9 The Yard 中津」が開業されました。

フロント紹介

早速、コンテナホテルの利用方法について。

まずは、入口のフロントで受付。自動チェック・精算機（写真上左側）を導入しており、非対面でスムーズにチェックイン・アウト可能です。自動チェック・精算機では、周辺エリアの観光情報も案内しています。

フロント入ってすぐ左手には、無料の軽食コーナー（写真下）があり、ドリンクや冷凍食品を提供。冷凍食品は、客室に電子レンジが備わっているので温めてお召し上がりいただけます。

ランドリールームや自動販売機も設置

ランドリールームが設置されているので、洗濯が必要な場合や長期滞在の宿泊者にも利用しやすくなっています。

そして隣の部屋には、自動販売機が設置されています。コンテナホテルだけでなく地元全体の経済を活性化させるため、設備をあえて比較的シンプルにされているそうです。

客室紹介①ダブルルーム

そして客室のご紹介。

「HOTEL R9 The Yard 中津」は客室2タイプ全38室あり、そのうち31室は「ダブルルーム」です。「世界のベッド」として愛されるブランド、シモンズ製ダブルベッド（W140×L195サイズ）を使用しています。

そして、マッサージチェアや冷凍冷蔵庫、電子レンジ、加湿空気清浄機、WiFi、空調なども完備。ユニットバス（写真下）も備え付けられ、コンパクトで快適な客室を実現されています。

料金：1名 5,000円 / 泊〜 2名 7,000円 / 泊〜

定員：2名

広さ：13㎡

※全室禁煙

客室紹介②ツインルーム

客室のもう1タイプは「ツインルーム」で、7室あります。

シモンズ製シングルベッド（W110×L195サイズ）2台をL字に配置。

こちらは、冷凍冷蔵庫や電子レンジ、加湿空気清浄機、WiFi、空調、ユニットバスが備え付けられており、便利かつ上質な客室で快適にお過ごしいただけます。

料金：1名 5,000円 / 泊〜 2名 8,000円 / 泊〜

定員：2名

広さ：13㎡

※全室禁煙

福岡県上毛町では今秋コンテナホテル開業予定！

さらに朗報がございます。

「株式会社デベロップ」と福岡県上毛町が、2022年1月24日に「立地協定及びレスキューホテル災害協定」を締結しました。

※写真左側：株式会社デベロップ 岡村社長、写真右側：上毛町 坪根町長

旧てづくり村跡地（上毛町大字下唐原1649-11の一部）に、地域の賑わいを創出し防災拠点としての役割を担うコンテナホテルが今秋開業予定です。

さまざまな場面での活躍に期待

「HOTEL R9 The Yard 中津」は、今後平時には上質で快適なホテルとして、旅客やビジネスパーソン、カップルなどに利用される姿が目に浮かびます。

また、コンテナにインフラとして備えつけている上下水道・電気・プロパンガスの装置は取り外し可能で、災害時には要請をいただいてから24時間以内に「レスキューホテル」として出動し、被災地のインフラ装置に取り付けて利用可能です。

そんな「HOTEL R9 The Yard 中津」が、今後地方創生や災害に強い社会づくりに貢献されることを期待せずにはおれません。

▶【公式】HOTEL R9 The Yard 中津 | R9ホテルズグループ (hotel-r9.jp)

▶レスキューホテルwebページ